『生きていく』と言う映画を観て  ペンネーム 勝負師

今回はとことこニュース39号で掲載した。

勝負師さんの「生きていく」を観た感想原稿です。

少しネタバレも含むかもしれませんが読んで頂けると

嬉しいです。

「生きていく」が観たいという方はこちらのホームページより問いあわせてみてください。

ふとっちょの木のホームページ

『生きていく』と言う映画を観て

  ペンネーム 勝負師

映画は頸椎損傷を負って呼吸器を使って生活している障害者が、両親と北海道に一緒に行くというストーリーなんですが行き先は決まったのですが、交通手段や看護師やヘルパーの手配に困ったりしがら、本人の頑張りで克服するのです。

最初は、両親は行く気が無く「なんで行くねん」と本人に言っていたが、旅の終わる頃には、「連れて行ってくれて良かった」と言っていたのが良かったです。交通手段も最初は飛行機で行く予定でしたが、飛行機会社から『七月は無理なので十一月にして欲しい』と言われ断念して、列車も無理でどうしようと思っていたら、「船なら行ける」と言われ、二十時間かけて旅行を二日延ばしで行く事に決まったのはいいけれど、いつものヘルパーさんや、看護師さんは泊りになると市の制度で使えず、別のヘルパーや看護師さんを使わないといけなくて、その人の日程も延ばさないといけなくなり、また一苦労しないといけなくなりました。

健常者ならその日でも、すんなり行けるのに重度障害になればなるほど、一年掛かりで予定を立てているのに、交通機関の勝手で予定を変えさせられるのか訳が分かりません。途中で呼吸器の充電が切れるというハプニングが起きたのですが、旅先のハプニングは私でもよくある事です。その時に大切なのは自己選択、自己決定です。決めてない偶然に起きた事でも、最後にどうするか決めるのは自分です。



私の見た感想は、最初は自分に置き換えられて見られましたが、だんだん見にくくなってきました。それは、あまりにも自分に近すぎて見るのが辛くなってきたのが本音です。映画としては良かったと思います。終わってからの話も分かりやすかったです。関わりのある事で知らないといけない事ではあるのですが、障害者が題材になると、どうしても見る気を無くしてしまうと言うか、気嫌いしてしまう自分がいるので、これからは出来るだけ見るようにして行きたいです。映画の後に、ご本人と監督の話を聞いたのですが、アクシデントが起きて、それが逆に面白くなったと言う事を言われ、障害者側に立つとどう考えたらいいのかと思いました。

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