一人暮らしをして学び、感じていること ペンネーム あめふらしー

とことこニュース46号で掲載した。

あめふらしーさんの自立生活をはじめた頃の話です。

お楽しみ頂けますが今回はテキスト版です。

2017年発行なのでかなり昔ですが初々しいあめふらしーさんの原稿をお楽しみください。

一人暮らしをして学び、感じていること

ペンネーム あめふらしー

僕は10年間、目標にしてきた一人暮らしを2016年の7月から始めています。一人暮らしを始めて良かったなと感じた時はその日の気分でやりたいことをやりたいタイミングで出来るようになったことです。両親と暮らしている時は、その時にやりたいことがあっても遠慮してしまい、頼みづらかったですが、一人暮らしを始めてからは、全くとは言えませんが、ある程度、自分のやりたいタイミングでできるようになりました。例えば、僕は両親と一緒にいた時は夜遅くまでの外出があまりできませんでした。ですが、一人暮らしを始めてからは夜に短時間の散歩や休日の長時間の外出することが増えました。夜の散歩は昼の街の景色とは違うので新鮮な気持ちになります。他にも両親と暮らしていた時は、一度、出かけてからもう一度、出かけるということが親の都合もあって、難しかったのですが、一人暮らしを始めてからは、一旦、家に帰ってから出かけることができるようになったので、しんどい時もありますが、妙に嬉しい気持ちになります。

最近、嬉しかったことがあります。それは高校時代の後輩が遊びに来てくれたことです。突然のことだったので、慌てましたが、ずっと一人暮らしを始めたら友達にたくさんきてほしいと思っていたので、夢がかなって良かったです。また、人を家に招くためには、テーブルや椅子などを準備したほうがいいなということやいろいろな発見することができました。今年はホームパーティーをしたいと思っています。

反対に大変なことや困っていることもあります。例えば、一人暮らしを始めるまでは、僕が言わなくても両親やヘルパーさんがやってくれていました。でも、一人暮らしを始めてからは、たくさんのことをヘルパーさんにお願いしないといけないうえに、慣れていないヘルパーさんだったら、細かく伝えないといけないし、反対に伝えすぎたらヘルパーさんをイライラさせてしまうこともあって、どうしたらいいのかわからなくなります。例えば、僕がヘルパーさんに洗濯をしてもらったかどうかを確認しようとしたらヘルパーさんにイラッとした表情で「わかってます!!」と言われてしまいました。僕はその時、ヘルパーさんにとても申しわけない気持ちになって、ヘルパーさんにやってほしいことをお願いするときの頼み方がわからなくなるときがあります。でも、そんな時は、アイエルセンターの仲間に相談しています。



他にも僕が一人暮らしに踏み出せたのもアイエルセンターの仲間のおかげだと思っています。家さがしのアドバイスやヘルパーさんとの関係の作り方、生活費のことなど、本当に些細なことまで、教えてくれました。そのアドバイスをしてもらってからは僕が一人暮らしを始める前の不安はかなり減りました。そして考え方も少し変わってきました。これまでは、自分のことより、周りの人のことばかり優先して考えてすぎてしまう癖がありましたが、最近では、少しずつですが、先に自分の思いを伝えるように意識しています。これからもたくさんの人たちに支えてもらいながら、失敗や経験を積み重ねて充実した生活を送っていきたいと思います。そしていつか、僕が体験したことをこれから一人暮らしを目指している人たちに伝えていけるようになりたいです。

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