なごんは、怒ってるよ!! ペンネーム なごん

今回はとことこニュース57号で掲載した。

なごんさんの原稿です。ニュースでは、写真などが入ったバージョンで

お楽しみ頂けますが今回はテキスト版です。

ご自身で描かれた再現イラストも見れます。

正規版は とことこニュース57号(PDF)でお楽しみください。

なごんは、怒ってるよ!!

こんにちは、皆さん夏バテはしていませんか?実は私怒っています!!皆さん私の怒りにお付き合いしてくださいね( `―´)ノ
6 年前に実家を出て 1 人暮らしをする時に、アイエルセンターの一番近くのハイツを選んで引っ越してきました。アイエルセンターは朝 10 時からなのに 9時過ぎに行ってしまい職員さんに「早過ぎやよ~」といつも注意されていた事が懐かしいです。ところが3年前にアイエルセンターが閉まることになり、バスで通所する事になり「え~なんでなん?」と思ったけど、ちょうど良い時間帯に行き帰りのバスがあり「ラッキー!」と思えて通えていました。



しかし、今年のゴールデンウイーク前の4月29日からバスの時刻表が変わってしまって、朝は30分早くなり、9時にあいえるせんたーに着いてしまいます。今回は職員さんに快く入れてもらっています。帰りは 2 時間に1本しか無くて15 時、16 時の時間帯のバスが無くなってしまいました。なので電車で帰らなくてはいけなくなり、あいえるせんたーから駅までが私の足では、時間がかかりとても不便になってしまいました。私が利用していたバスは、障害者の利用者も多かったのに「どうして無くしてしまうの⁈」と気の長い方だと思っている私でも「何とかして欲しい、利用者の事もうちょっと考えてくれてもいいじゃぁないのか⁈」と怒りしかありません。色々考えて歩くのに時間がかかるし…股関節が痛むし…転倒しやすいし…と言う事もあり「ついにその日が来たか…」と電動車椅子を使う事に決めました。決めてしまうと善は急げとケアマネさんに相談したらすぐにレンタルの手続きをして頂き、4 日位で電動車椅子が届きました。



届くまでは自転車も乗れないどんくさい私が上手く操作できるのか、とても不安でした。届けてくれた業者さんが親切な方で、家から最寄りの駅まで、付き添って「ここではスピード落として行きましょう」とか教えてくれました。駅に着くと、改札の中にあるエレベーターの乗り降りを練習させてもらう為、業者さんが駅員さんに頼んでくれてエレベーターの操作や速度を体験して、家まで戻って来ました。初めて電動車椅子に乗りましたが、自分で歩くより速いし、思っていたより操作が簡単だったので「これなら私でも乗れるな!!」と嬉しくなりました。電動車椅子があればどこでもいけるような気がしました。



翌週から電動車椅子の通勤デビューでドキドキしながら家を出発しました。近くのバス停まではスムーズにいけましたが、バスを待っていたらバスの運転手さんは初め親切に降りて来てくれてスロープを出してくれましたので「良かった」と安心できました。だけど私が電動車椅子とわかると「電動車椅子ではバスは乗れないですよ」と言われてしまいました。と言いつつも私を乗せてくれようとしましたが、運転手さんひとりでは、ステップのあるバスだったのでスロープの傾斜がきついためか、なかなか乗れませんでした。とっぱしからアクシデントがあり少し気持ちが落ち込んでしまいました。スロープにひっかかり、なかなか乗れない様子を見て、乗客の男の人が快く手伝って頂き乗ることができ「親切な方がいてはるなぁ~」と、怒っていた事も忘れて嬉しい気持ちになりました。せっかく良い気持ちになったのにバスから降ろしてもらってから、運転手さんに「電動車椅子はバスには乗れないので介護タクシーを使って下さい」と言われて「なんでそんな嫌み言うかな!」と又、怒りが込み上がってきました。



ここで私が折れてしまったら電動車椅子に乗っている人を理解してもらえないと思うので、バスの運転手さん全員に理解してもらう為にも、これからもバスで通勤し続けて行きたいと思っています。ちなみにバス会社に問い合わせると電動車椅子での乗車は、OK との事です。おかしいなぁ?じゃあなんであんなこと言われたんやろう???
これからも色んなハプニングが起こると思いますが、なごんは頑固な性格で自分の決めた事は、諦めたくないので、めげずにひとつひとつ乗り越えて行きたいと思います。これからは電動車椅子を使って一人で友達に会いに行きたいです。デートがしたいです!!!読者のみなさん最後まで読んで頂き有難うございました。

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