「サービス利用者の自己決定、自己責任」支援について➀

はじめにお読みください。

この投稿は、ぜぶらの18年の障害当事者の支援経験に基づいて掲載しております。これから障害当事者の支援をはじめる方や支援に迷った方に少しでもお役に立てればと思い投稿しております。できる限り正しい情報を提供したいと考えて作成しておりますが一部ぜぶらの主観に基づいた記載があるとは思いますので参考程度にお読みいただけると幸いです。

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ぜぶらのプロフィール

年 齢 アラフォー

取得資格 介護福祉士、社会福祉士主事、ケアマネージャー、サービス管理責任者 など

サービス利用者(障害当時者)の支援の中で「本人の自己決定、自己責任」という言葉を耳にしたことがあるかと思いますが…実は非常に難しい支援なので私なりに説明したいと思います。

サービス利用者の自己決定とは

先ず、自己決定の言葉の意味ですが 自己決定=「一般に自分の生き方や生活について、他者からの干渉を受けることなく自らの事について決定を下すこと」 らしいです。ここで一つ困る事が「他者からの干渉を受けることなく」の一言です。ここに支援者が躓きます。他者からの干渉を受けないのが自己決定であるのならば、 支援者の役割は見守る事だけになるのでしょうか? 私は違うと考えています。何故ならば、自分自身で考えると分かりやすいかもしれません。


 

例えば、大切な事を決める時、例えば自分の進路を考える時に最初から最後まで自分ひとりで考えて判断する事は少ないと思います。進みたい先に進んでいる先輩や、自分の事をよく知ってくれている友達、家族に相談する事があると思います。そうやって自分なりに相談や情報収集した上で、自分にとって最良と思った先に進路をとる。私自身もはそうやって自己決定してきました。これも十分自己決定だと思います。もちろん、最初から最後まで自分で考え、答えを出す。これも自己決定です。


では、「他者から干渉を受けることなく」とは、どういう意味なのか?例えばこんな例はどうでしょう?相談した先輩が非常に熱心に進路の話をしてくれた。その熱心な先輩が勧めてくれた進路以外に進むことは、先輩を裏切ってしまう事になってしまうのでないかと考えて先輩のために先輩の勧めてくれた進路に決めた。この例が「他者から干渉を受けている」の例になっています。




 

本来進路は、自分の利益だけを優先して決める大切な事です。それを熱心な先輩のために進路を決めたのであれば、これは他者からの干渉を受けている事になります。とはいえ、今後の先輩との関係性が進路より大切であったのであればそれはそれで自己決定とも言えなくないです。この微妙なニュアンスに支援者がつまづきやすいので気を付けてください。つまり 支援者は、情報提供のみを行わなければ利用者の自己決定にならないのです。 

≪ポイント≫自己決定を進めるためには

・「他者からの干渉」をより少なくすることが必要である。

・支援者は、出来る限り情報提供のみを行うことが望ましい。

では情報提供で気を付ける事はなんでしょう?

サービス利用者(障害当時者)への情報提供について話たいと思います。

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